パラダイス
「凛とした早朝の冷たい空気のなかで 川の流れに踏み出す最初の一歩・・・
夕闇迫るあのプールでイブニングライズを待っているその時・・・
早春の里川で 美しく賢いヤマメとの駆け引き・・・
蒸せかえる真夏の森の流れを蹴散らし 大好きなイワナに会いにいく・・・」
これが僕の好きな時
僕の脳裏にはいつかのその時の光景が
一枚の絵のように焼き付いている
パラダイスはそこにあると思う
お気に入りの道具を持って魚達を追いかけ川で過ごす一日が好きだから
そんな一日を愉快で幸せな時間にしたい
僕のこの個人的な想いを、バンブーロッド作りのコンセプトにしたのが「パラダイスロッド」です。
「パラダイスロッド」のロゴマークやエンドキャップで使用している「愉」の一文字。
この「愉」という漢字を辞典でひいてみると、
音読みで「ゆ」、訓読みが「たのしい」とか「たのしむ」とか。
そして「楽園」を意味する「パラダイス」
僕はひとりでも多くの方にバンブーロッドの魅力を知っていただきたいと思っております。
竹竿が風を切る音、グリップの中に伝わる竿のしなり、心地よいラインの重み・・・
これらの感覚はバンブーロッド独特の色気だと思います。
バンブーロッドは釣りやキャスティングの腕前に関係なくどなたにも使っていただける釣りの道具だと思っております。
一期一会の魚達・・・
大切な川での一日が「たのしく喜びにみちた時間」になることを願って竿を作り続けます。
パラダイスロッド主宰
井上育也