ランディングネット製作の話

初めてランディングネットを作ったのは、今から20年近く前になるだろうか?
釣り雑誌の特集記事で紹介されていた作り方を丸パクリして作った。

そのランディングネットは、グリップ材が桐、フレームは東急ハンズで買ったヒノキ材を使った。どちらの材も初心者にはもってこいの扱い易さ。
形は写真左にあるようなグッと曲がったヤマメカーブ。その時はそれがカッコ良いと思って作ったのだが、後々分かったのはフレームがシンメトリーなティアドロップより、ヤマメカーブの方がフレームの形をまとめやすいということ。ただ掬い易さという点では、ストレートなティアドロップの方が勝っていると思う。
肝心のネット部はジャケットなどの裏地で使われているネット状の生地で、たしかユザワヤで購入したか? ポリエステル専用の染料を買って真っ赤に染め、コツコツと手縫いで作った。
このランディングネットは今でも自宅の屋根裏部屋にひっそりと、他の数本と一緒に置かれている。
けっして人にお見せ出来る程のものではないし、使ったこともない。

久しぶりに作りたくなって現在製作中。左から二番目のランディングネットが前回作った物でもう5年以上も前だった。
今でも基本的には最初に作った時と同じ作り方だが、5年以上も作っていないと色々コツなど忘れていてフレーム材を曲げるのにずいぶんと汗をかいた。
ちなみに栃の木の縮みというフレーム材(写真右から二番目)は難しかった。もう簡単にパキパキと折れ、フレーム材を何枚か無駄にしたしずいぶん苦労したのを憶えている。

製作中のランディングネットはフレームもグリップも色黒な材を使用。表面仕上げは多分?・・・怪しげに深く黒光りする感じがカッコいいかなと思うので普通にウレタン塗装はしない? あとネット、色はボルドーかな?
まあ上手く出来たら販売してもいいかなと思っている。

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